2020年の東京オリンピックまであと1年を切りました。
オリンピックではいろんなスポーツが行われますが、中でも球技は迫力があります。
球技はいろんな大きさや形のボールを使います。
そこで、今回はいろいろなボールについて英語でご紹介します!
サッカーボール
サッカーボールは英語で「soccer ball」または「football」と言います。
1960年代まで、一般的なサッカーボールは茶色でバスケットボールのような縫い方で作られていました。
そのため、当時の白黒テレビでは見にくかったのです。
今のような白黒の亀甲縫いのボールが使われ始めたのは、1970年のW杯メキシコ大会から。
最初は、サッカーボールは茶色でバスケットボールのようでした。
バスケットボール
バスケットボールは英語で「basketball」と言います。
バスケットボールはアメリカのマサチューセッツ州のYMCAという学校で生まれました。
冬の間、マサチューセッツ州では屋外でスポーツができないため、室内でできるスポーツが求められていました。
そこで、体育の講師であったネイスミスは、体育館の中でサッカーボールを使ってカゴにボールを入れる遊びを思いつきました。
これがバスケットボールの始まりです。
バスケットボールが普及していくと、今のようなゴム製のバスケットボールが作られるようになりました。
最初、バスケットボールではサッカー用のボウルが使われていました。
バレーボール
バレーボールは英語で「volleyball」と言います。
女性や子供が気軽に楽しめるよう、テニスをヒントして考案されましたバレーボール。
「volley」は日本語でいう「ボレー」のことで、サッカーなどでも「ボレーシュート」のように使われています。
バレーボールはボールを地面につけずにプレイするため、その名がつけられました。
国際バレーボール連盟(FIVE)が認定球としているのが、日本のミカサのボールです。
また、国内の公式戦ではmolten(モルテン)という会社のボールも使われます。
もともとは白色のボールが使われていましたが、見やすくするためにカラーボールに変更されました。
バレーボールの色は見やすさのために、白色から混色に変更されました。
野球ボール
野球ボールは英語で「baseball」と言います。
野球の歴史はヨーロッパの植民地時代まで遡ります。
植民地時代以前のヨーロッパでは、ボールを敵陣まで運ぶ、サッカーのようなサポーツが流行っていました。
そのスポーツで使われていたボールは牛や豚の直腸・膀胱から作られていました。
植民地時代になると、人々は兵士として植民地へ借り出されるようになります。
そこで、牛や豚を殺さずとも、草や石で作ることのできるボールを使って遊び出します。
そこで生まれたのが「ラウンダーズ」や「ワン・オールド・キャット」といったゲームです。
ラウンダーズは、小石を詰めた靴下をボールとして、それを船のオールを使って打ち返し、4つのベースを回る、というゲームでした。
また、ワン・オールド・キャットは、バッターがボールを打ち返して、そのボールをキャッチした者が次のバッターになる、というゲームでした。
これが野球の起源と言われています。
野球ボールは牛や豚の直腸で作られていました。
ソフトボール
ソフトボールは英語で「softball」と言います。
1887年の感謝祭の日、シカゴで室内競技として始まったと言われています。
そのため、当時は「indoor baseball」や「play ground ball」と呼ばれていました。
日本にソフトボールが伝わったのは、大正時代。
アメリカ留学から帰国した東京高等師範学校の教授・大谷武一によって遊戯として広まりました。
ソフトボールは室内で行われる野球として始められました。
ラグビーボール
ラグビーボールは英語で「leather rugby ball」または「rubber rugby ball」と言います。
前者は革製のラグビーボールを、後者はゴム製のラグビーボールのことを指します。
ラグビーボールの起源は1800年代のヨーロッパと言われています。
当時、サッカーではボールを手で扱うことが許されていました。
しかし、当時のボールはあまり非常に重くて、弾みませんでした。
そこで、牛や豚の腸に空気を入れて見たところ、これが軽くてよく弾むのです。
これがラグビーボールが楕円形である理由です。
ラグビーボールは空気を入れた牛や豚の腸で作られていました。
アメリカンフットボール
アメリカンフットボールは英語で「football」と言います。
「football」はアメリカではアメリカンフットボール、イギリスではサッカーのことを指します。
また、オーストラリアなどでは「gridiron football」と呼ばれることもあります。
「gridiron」は「焼き網」という意味があり、フィールドの白線が焼き網に似ていることからそう呼ばれています。
ラグビーもアメフト、どちらも楕円形のボールを使っていますが、違いはあるのでしょうか?
実はアメフトのボールはラグビーのボールに比べて、小さくて軽いのです。
また、投げやすいようにアメフトのボールには縫い目がついてあります。
アメフトのボールはラグビーのボールよりも小さいです。
セパタクローボール
セパタクローは英語で「sepak takraw」または「kick volleyball」と言います。
マレー語で「sepak」は「蹴る」、タイ語で「takraw」は「ボール」という意味があります。
セパタクローはバレーとサッカーを組み合わせたようなスポーツです。
手と腕を使わずに、3回以内のタッチでボールを相手側に返します。
セパタクローのボールは素材を編み込んで作られており、サッカーボールやバスケットボールのように空気はあまり入っていません。
「sepak」はキックを、「takraw」はボールを意味しています。
テニスボール
テニスボールは英語で「tennis ball」と言います。
テニスボールにはプレッシャーボールとノンプレッシャーボールの2種類があります。
プレッシャーボールは耐久性が低く、価格も高めですが、打球感が軽いのが特徴です。
それに対して、ノンプレッシャーボールは耐久性が高く、価格も安いですが、打球感が重いです。
公式大会ではプレッシャーボールが使用されます。
テニスの起源は11〜12世紀のフランスと言われています。
フランスの修道院の回廊で、貴族たちがボールを手のひらや手袋を使って打ち合ったのが始まりです。
その後、貴族を中心として普及して行きました。
テニスボールにはプレッシャーボールとノンプレッシャーボールの2種類があります。
バドミントン
バドミントンではボールは使いませんが、シャトルという羽根を使います。
シャトルは英語で「shuttle」と言います。
shuttleには他にも「定期往復便」や「スペースシャトル」といった意味があります。
また、ノルウェー語で「火矢」を意味する「skutill」や古代イングランド語の「scytel」が語源という説もあります。
テニスの起源は19世紀のイギリスと言われています。
当時、イギリスの植民地・インドでは「プーナ」という、球をネット越しにラケットで打ち合う遊びが流行っていました。
インドから帰国した兵士がプーナを紹介するために、シャンパンのコルクに鳥の羽を刺したものを使ったのが始まりです。
そのプーナを紹介した場所がバドミントン荘だったので、「バドミントン」という名前がつけられました。
バドミントンの起源は中国です。
以上、いろんなボールの紹介でした!