英語を使った仕事の中の1つである「航空管制官」。ドラマでも描かれたことのある航空管制官ですが、実際に使われている英語は日常会話とは異なる「簡略英語」が使われています。日常会話とは異なる「簡略英語」を使う理由は何なのでしょうか。
航空管制官の言葉の伝達のミスが事故を招く
航空管制官はレーダーや無線を駆使して指示を与え、空の安全を守る司令塔のようなお仕事です。なので
航空管制官がミス=大きなミスに発展する可能性があるのです。ミスの大きな要因の1つに「聞き間違え」というものがあります。そのため航空管制官が使用する英語は日常会話とは少し異なったものを使います。
1・航空管制官が使う「はい/いいえ」
相手を「肯定」したり、質問に対して「はい」と伝える場合、「Affirm」(アファーム)と言います。
逆に「否定」したり場合は、「Negative」(ネガティブ)と言います。
YES/NOだとフレーズが短く、聞き間違えが起こる可能性が高いため、あえて長い単語を使うことで他の単語との混同を防いでいます。
2・航空管制官が使う「正しい」
「Correct」(コレクト)といいます。飛行機を操縦中のパイロットとの会話であるため、端的に情報を伝えることも航空管制官の大切な仕事の1つです。そのため先程の「Affirm/Negative」同様、主語を省き、単語のみで伝えるのは簡略英語の特徴の1つと言えるでしょう。
3・航空管制官が使う「もう1度言ってください」
「Say again?」=もう1度言ってもらえますか?という意味になります。無線で会話をするため、音が途切れたり、ノイズが発生したときに使う単語です。
これは日常会話でも伝わる可能性の高い英語です。外国の方との会話で伝わるか試すのもいいでしょう。
4・航空管制官が使う「ゆっくり話してください」
「Speak slower」(スピークスロー)といいます。先程の「Say again?」に少しにていますが、相手の言葉が聞き取りにくく、正確に伝わったかわからないときに使う単語です。say againに比べて少しニュアンスとして柔らかい表現になるため、相手に失礼のない表現となるでしょう。
「簡略英語」は端的に伝えるための物
航空管制官がよく使う単語の中から4つ紹介しましたが、もっと多くの単語があります。
これは業務を遂行するため、ミスの少ない形でとして使われている単語です。
あくまでも日常会話の英語とは異なりますが、知っておいて損はない単語なので、もし機会があればチャレンジしてみることをオススメします。