世界中の神話を英語で紹介する、「シリーズ・神話を英語で学ぼう」。
今回は、日本神話を英語で学んでいきます。
神話とは、神々についての物語のことを言い、日本の神話は奈良時代に作られた「古事記」と「日本書紀」に書かれてあります。
「古事記」は神話重視で物語性が強く、日本語で書かれ国内向けの読み物です。
それに対して、「日本書紀」は当時の様々な書物から情報を集めて作られたため、古事記に比べて記録書という感じが強いです。
日本の神話は、伝統的な歴史書である「古事記」と「日本書紀」に基づいています。
「be based on 〜」で「〜に基づいている」という意味です。
日本神話のはじまり
日本神話のはじめの神は性別がなく、「独神(ひとりがみ)」と呼ばれ、身を隠しています。
はじめに生まれた5柱の神様は特別に「別天つ神(ことあまつかみ)」、さらに最初の3柱は「造化の三神」と呼ばれています。
この次に、「神代七代(かみのよななよ)」と呼ばれる12柱の神様が生まれます。
この12柱の神々の中に、有名な「イザナギ」と「イザナミ」がいます。
このように男女一対の神様のことを「双神(ならびかみ)」と言います。
イザナギとイザナミは神々から国づくりをするように命じられます。
At first, 5 gods was born and they didn’t have sexes.
Next, 12 gods was born including “Izanagi”, a male god and “Izanami”, a female god.
はじめに、5柱の神が生まれ、彼らは性別がありませんでした。
次に、男の神である「イザナギ」と女の神である「イザナミ」を含む12柱の神が生まれました。
国生み
イザナミとイザナギは自分たちの子供を生むことで国を創ることにしました。
しかし、1、2番目に生まれた子供である「水蛭子(ひるこ)」と「淡島(あわしま)」は残念ながら不具の子でした。
そして、次に生まれた子供が「淡路島」となりました。
それからたくさん生まれていき、「四国」や「隠岐」、「九州」、「壱岐」、「対馬」、「佐渡」、「本州」ができていきました。
8つの国々がイザナギとイザナミによって生み出されました。
神生み
国生みを果たしたイザナギとイザナミは次に神様を創ることを命じられます。
風の神や木の神、山の神、海の神、川の神、石の神などたくさんの神を生み出します。
イザナギとイザナミとはもちろん、彼らが生んだ神々もお互いに神を生み出したため、たくさんの神々が生まれることになりました。
しかし、ここで大事件が起きてしまいます。
イザナギとイザナミが最後に生んだ神様は火の神、カグツチノカミ。
このカグツチを生んだことでイザナミが大火傷を負ってしまいます。
大火傷を負ったイザナミは息を引き取り、悲しんだイザナギはカグツチノカミの首を剣で切り落とします。
イザナミは火の神の出産で亡くなりました。
「die in 〜」で「〜で死ぬ」という意味になります。
「childbirth」は文字通り、「出産」という意味です。
死者の国「黄泉の国」へ
イザナミの死を諦めきれないイザナギは死者の国とされる「黄泉の国」まで彼女を探しに行きます。
イザナギはイザナミに帰ってくるように説得しましたが、その説得も虚しく、彼女は戻ってきてくれませんでした。
終いには追いかけられたので、イザナギは彼女を黄泉の国に封印してしまいます。
下界に戻った彼は、黄泉の国の穢れを洗い落とすとたくさんの神々が生まれてきました。
その時に、三貴子と呼ばれる「アマテラス」や「ツクヨミ」、「スサノオ」も生まれました。
こうして、イザナギとイザナミの物語は終わり、彼らの子供たちの物語へと移っていきます。
Izanagi went “Yominokuni”, a hell to find Izanami, but he faild to take her back.
イザナギはイザナミを探しに「黄泉の国」という死の国に行きましたが、彼女を取り戻すことはできませんでした。
「faie to 〜」は「〜し損なう、〜できない」という意味の言い回しです。
以上、日本神話の説明でした!
果たして、イザナミとイザナギの3人の子供たちはどうなるのか!?
後編にも注目です!