世界の神話を英語で紹介する「シリーズ・神話を英語で学ぼう」。

今回は日本神話の後編、最後の日本神話の記事となります。

前編・中編もぜひご覧ください!

因幡の白兎

ここからの話はスサノオの子孫「オオクニヌシ」の話に移っていきます。

オオクニヌシには八十神(ヤソガミ)といって、腹違いの兄弟たちがたくさんいましたが、彼らは自分たちの仕事をいつもオオクニヌシに押し付けていました。

というのも、彼らはそのとき巷で美人と話題のヤカミヒメに夢中だったからです。

八十神たちはヤカミヒメに求婚するために因幡へと向かい、オオクニヌシはその荷物持ちとして付いていきます。

その道中、皮が剥がれたウサギを八十神たちは見つけますが、いたずらをしてウサギをいじめてしまいます。

オオクニヌシがそのウサギを助けたところ、「あなたはヤカミヒメと結婚するでしょう。」と預言を受けます。

そうして、オオクニヌシはヤカミヒメに気に入られます。

 

Even though other gods bully a wounded rabbit, Okuninushi helped it.
他の神々は傷ついたウサギをいじめたにも関わらず、オオクニヌシはそのウサギを助けました。

 

「even though」は「たとえ〜でも」、「〜にも関わらず」といった意味があります。

「〜にも関わらず」を表現したいときには、「in spite of 〜」もよく使われます。

 

We played baseball in spite of the rain.
私たちは雨にも関わらず、野球をした。

 

根の堅洲国

八十神たちはヤカミヒメに気に入られているオオクニヌシをよく思いませんでした。

八十神たちはあらゆる手段でオオクニヌシを殺しましたが、オオクニヌシもあらゆる手段で生き返りました。

八十神から離れるため、オオクニヌシはスサノオのところへと逃げ込みます。

スサノオは試練という名目で、オオクニヌシを散々いじめられます。

試練を耐え抜いたオオクニヌシはスサノオの娘とその場を逃げ出し、八十神たちを成敗して国(中つ国)を治めることになりました。

 

Okuninushi went to Susanoo in order to run away from other gods.
オオクニヌシは他の神々から逃れるために、スサノオの所に行きました。

 

「run away from 〜」は「〜から逃げる」「in order to 〜」は「〜するために」という意味があります。

 

オオクニヌシの国譲り

オオクニヌシは中つ国を治めていましたが、国が発展するにつれて人殺しや陰謀が怒ってきました。

この状況をみたアマテラスはオオクニヌシより自分の息子が国を治めたほうがいいと思いました。

そこで、いろんな使者を送って国を譲ってくれないかとオオクニヌシにお願いをしました。

そして、ついにオオクニヌシは自分が今まで治めてきた中つ国を譲ることを決意しました。

 

Amaterasu thought that her son was better qualified for the head than Okuninushi.
アマテラスはオオクニヌシより彼女の息子の方が長として適任だと思いました。

 

「quantified」は「資格のある」、「適任だ」という意味の英単語です。

 

天孫降臨

国を譲り受けたアマテラスは神々を中つ国に派遣し、治めることを命じます。

これが有名な「天孫降臨」です。

その中にいたアマテラスの孫・ニニギはある日、とても美人な山の神に出会います。

ニニギは彼女に求婚したところ、彼女のお父さんが大喜びして長寿の神である彼女の姉までニニギに嫁がせようとしました。

しかし、その姉の容姿がとてもひどかったので、ニニギは姉だけ追い返しました。

長寿の神を追い返してしまったため、寿命という考え方が生まれてしまいました。

 

Ninigi drove her back because she was so ugly.
ニニギは彼女の容姿がとてもヒドかったので、彼女を追い返しました。

 

「drive 〜 back」は「〜を追い返す」「ugly」は「醜い」という意味の英単語です。

 

山幸彦と海幸彦

ニニギは子供を授かり、山幸彦と海幸彦と名前を付けられました。

狩りが得意な山幸彦と釣りが得意な海幸彦はある日、道具を交換しました。

海幸彦から釣り道具を借りた山幸彦でしたが、釣り針を失くしてしまいます。

海幸彦から怒られた山幸彦が釣り針を探しに海に潜ると、竜宮城にたどり着きました。

そこで海の女神に出会って結婚し、ついでに失くしていた釣り針も見つけました。

山幸彦は釣り針を持って地上に戻ると、海幸彦を懲らしめて自分に仕えさせました。

山幸彦との子を身ごもった海の女神でしたが、出産する姿を見られた彼女は恥ずかしくなって逃げてしまいました。

このとき生まれた子供が子孫を反映していき、日本の初代・神武天皇が生まれました。

 

Yamasachihiko was good at hunting and Umisachihiko was good at fishing.
山幸彦は狩りが得意で、海幸彦は釣りが得意でした。

 

「good at 〜」は「〜が得意だ」という意味です。

 

以上、日本神話の後編でした。

 

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